雷鳴寺六拾八間堂

X68000ATom(考察)

第二章の始まりなのである

09/08/15
約6年間使っていた「X68000AT」がお亡くなりになってしまった。かなり酷使していたので無理からぬことではあるのだが。
そんな訳で、メインマシンを新たに用意しなければならなくなった。それも早急に、である。
だったら出来合いのPCでも調達すれば話は早いのだが、とりあえずデスクトップPCは状況は7年前と変わらず、個人的にピピッと来るマシンがないという状況。
一方ノートPCはメーカーもラインナップも増えて来たが、こちらも同一セグメント内ではなんか似たり寄ったりな感じ。それでも最近は薄型で高機能なものも増えてるので、いっそのことノートPCがメインマシンでも良いんじゃないかとかなり真剣に考えてみたりした。寝転んでてもメインマシンが使えるとゆーのもかなり大きなポイントなのだ。
が、やはりここはひとつ前回と同じく、X68000XVIの筐体を使って自作することに決定した。正直「めんどくさい」のだが、「面白そう」がそれを上回ったのである。
これからまた製作過程をレポートしていく。もちろん完成までこぎつける予定だが、途中で力尽きてノートPCにしてしまう可能性もあるのでご了承を。

3つのお願い聞いてよね

09/08/17
製作にあたって、コンセプトを以下のように定める。
  1. 静音・低電力
    前回はまあまあのスペックで製作したため、ファンが轟音をあげるマシンになってしまった(もっときちんと作ってれば多少はマシだったかもしれないが)。昨今はCPU性能の底上げと省電力化が進んでいることもあり、今回は静かなマシンに仕上げることにする。
  2. 低コスト
    巷の不景気を反映しているわけではないが、とにかく予算がないのである。低コストを目指すため、X68000ATから使えるパーツは移植することにする。
  3. きちんとつくる
    前述の通り、もっときちんと作っていればもう少し熱対策と騒音対策がとれたのではないかと反省しきりなのである。さらにメンテナンス性や可搬性も褒められたものではなかった。今回はもっときちんと丁寧に工作精度を上げて製作に取り組みたいと思う所存なのであった。

ギロッポンでシースー、テッペンバミリで

09/08/18
まずはCPUの選定。結論ありきになってしまうのだが、「インテル ATOM 330(+Nvidia IONチップセット)」の一択。
リビングで使っている「Eee Box(ATOM N270)」がかなり軽快に動作しているのを見る限り、ATOMも捨てたものではないと思った次第ある。
そもそもメインPCと言ったって、メール・Web閲覧以外には、オンライン3DRPGをやったり動画のエンコードをやったりするわけではなく、いいとこ16ビットゲーム機のエミュでピコピコしたりニコ動を再生したりするぐらいにしか使わないし。
ただ「Eee Box」で動画を再生すると、たまにカクカクすることがあるので、そこらへんをカバーするためにIONプラットフォームを採用したい。すると標準でデジタル出力もついてくるので一石二鳥である。
なお、ただ単ににリビング用PCよりもハイスペックにしたいだけの理由で330を選択することにする。
また、ATOMにするともれなくマザーボード一体型となりフトコロ事情にも大変お優しく、さらに停電力・低発熱とこれまた一粒で二度おいしいのである。

性能確認

09/08/20
ATOM 330のカタログスペックは以下の通り。
プロセッサナンバーAtom 330
コア数2
クロックスピード1.6GHz
FSBスピード533MHz
L2キャッシュ512KB×2それぞれのコアで独立しているぞ。
Intel64対応64bitOSが使えるぞ。
Execute Disable Bit対応メモリ保護機能のことらしいぞ。
Hyper-Threading対応見かけ上デュアルコアになるぞ。
最大TDP8W熱設計電力。消費電力とほぼ同じらしいぞ。
とは言えやはり気になるのは実性能。前回使用したPentium4 2.4CGHzと比較してどうか、なのである。
そこでネット上での評価をざっと洗い出してみた。だいたいこんな感じ。
Pentium4 3GHz程度資料1 資料2
Pentium4 3GHzより多少上資料1 資料2
Pentium4 2.8GHzより多少上資料
Pentium4 2.4CGHzとほぼ同じ(デュアルコアな分快適かも)資料
動画エンコードでPentium4 3.2GHzの6割程度資料
Pentium4 2GHz程度資料
同クロックPentium4と同程度資料
これらの情報を統合すると、ATOM330はPentium4 3GHz程度のパフォーマンスを秘めているが、これはあくまでデュアルコアでマルチスレッド処理が可能な場合。シングルスレッド処理の場合は、Pentium4 2GHz弱相当と考えた方が良さそうである。
ちなみに、現行のCPUと比較した場合、最廉価版のCeleron E1200(1.6GHz デュアルコア)にも性能的には勝てない。ここらへんは低電力だからと割り切りが必要である。
しかし、今回IONチップセットを採用することで、グラフィック関係がPCI接続のRADEON 7500からオンボードのGForce 9400M Gになるので、体感的にはかなり軽く感じるのではないかと期待している次第である。

ちょっと止まって右左

09/08/22
さて次はマザーボードの選定。
前回はMicroATXを使い電源も内蔵したため、片方のタワーがぎうぎうになってしまったことが爆熱PCとなった原因の一環であった。
そこで今回はATOM搭載マザーで主流のMini-ITX規格のマザーボードを使い、さらに電源外付け(ACアダプタ)で製作してみたい。
これまで出揃ったキーワード、「ATOM 330 ION mini-itx ACアダプタ」で検索したところ、候補として次の2つが見つかった。
ZOTAC IONITX-A-U紹介記事1 紹介記事2
Valore ION 330(-BD)紹介記事1 紹介記事2
それぞれ性能には大差なく、光学ドライブ付きべアボーンかどうかと電源容量と価格に違いがある。
Blu-rayドライブにはちょっと惹かれるものがあるが、光学ドライブはX68000ATのスロットインDVD-Rドライブが流用可能。ケースも不要だし、もちろん安い方が好ましい。
ということで、搭載マザーは「ZOTAC IONITX-A-U」に決定。

・・・と思って「ZOTAC IONITX-A-U」の価格調査を始めて3日目、なんと同スペックというかまったく同じ(に見える)製品が発売になっていた。それがこれ。
Manli ML-N-IONITX-A-U紹介記事1 紹介記事2 紹介記事3
どうやらZOTACのOEM製品(どっちが製造請負なのかはいまいちはっきりしなかった)のようである。であれば中身もほとんど同じだと思われるので、若干安いこっちにするのである。
「Manli ML-N-IONITX-A-U」のスペック
CPUIntel Atom 330
チップセットNVIDIA ION
FSB533MHz
メモリDDR2 800×2(デュアルチャネル対応)最大4GB
グラフィックGeForce 9400M G
外部出力DVI/HDMI/VGA
SATAポート3ポート+eSATA1ポート
PS/2ポート1ポート(キーボード)
USBポート背面6ポート+ピンヘッダ4ポート
ネットワーク(有線)1000Base-T
ネットワーク(無線)IEEEE802.11/g(Mini PCI Expressスロット占有)
HDオーディオ5.1チャンネル
電源ACアダプタ(90W)
サイズMini-ITX(17cm×17cm)

For Get Memories

09/08/24
「ML-N-IONITX-A-U」にはDDR2-800のメモリスロットが2つあり、最大4GBまで搭載可能。
なので後々Windows7にする可能性を考えると、一気に4GB搭載したいところ。デュアルチャネル対応だし。
ではおいくら?と調べてみると、なーんと4GB(2GB×2)で5,000前後という超低価格。メモリの値段が下がったとは聞いていたがまさかここまでとは、浦島太郎状態にもほどがある(6年前、バルクSDRAM 512MB×2でたしか10,000円ほどだったような)。
で、色々調べた結果、搭載メモリは「UMAX Pulsar DCDDR2-4GB-800」に決定。
売れ筋で値段もそこそこだが、決定打はメモリチップにヒートシンクが装着されている点。熱対策には念には念を入れ、なのである。

静音・省電力にはSSD!

09/08/25
脚下。
なんつっても価格面での折り合いがつかない。あと、前みたいにリブート上等!!なマシンになってしまった場合、電気的な破損の危険性があるので。
SSDを見送って今回採用するのは2.5インチHDD。6年前に比べて、低価格化と大容量化が著しく(3.5インチも恐ろしいことになってるが)、筐体内のスペースが確保できるのが採用の理由である。
別にメーカーにはこだわりがないため、自分の利用スタイルから容量を、予算と相談して価格を検討し、ネット上の評判を加味した結果、「WESTERN DIGITAL WD3200BEVT(SATA 320GB)」に決定とする。

がっちり買いまショー

09/08/30
そういうわけでございまして、全部まとめて速攻でネット通販で注文。
届いたのがこちらの品々である。
ちょっとした案があり、HDDは同じものを2本購入。
商品を注文して届く間に、光学ドライブ用のIDE→SATA変換コネクタと電源スイッチがないのに気づいたので、それぞれヤフオクと最寄りのPCショップで購入。
これでとりあえず動作確認が可能となった。はず。
Plastic Model
Appendix